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自省録2

2016/5/6 萩往還140km 完踏

【走った距離】  140km
【今月の累積距離】  149.94km
【天気】 晴れ
【気温】 最高 25℃、最低 18℃
【コース】
山口~防府~山口~萩~山口
【コメント】
山口100萩往還マラニック大会
マラニックの部 A 250km、B 140km、C 70kmのうちの
マラニックの部B 140kmを完踏しました(萩往還では完走ではなく完踏という)
タイムは21時間18分50秒
14時間以上走ったのは今回が初めて

Bコースは山口~防府を往復してから、中国山地を超えて山口~萩を往復する
イメージとしては枚方の自宅から大阪城を往復し、
生駒・信貴山を縦走し(往路)、
奈良で20キロランニングし、
生駒・信貴山を縦走して戻る(復路)感じ

他の大会と比較して
75kmだが800m以上の峠を3つ超える鯖街道ほど険しくなく、スピードも出さない
また勾配も全コース坂道の村岡ダブルフル100kmほどきつくない
しかし萩往還Bコースは距離が140kmと長く、徹夜でランニングしないといけないので
精神的にいままでで一番タフなレースだった

スタートは山口の瑠璃光寺
今回はどこにも痛みがなく、体調がいい
雨も上がり140km、24時間の冒険に出かける
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Bコースの登録は483人
スタートは50人ずつのウェーブスタートだが
私はラッキーなことに第1ウェーブに入ることができた
レース中に同じBコースのランナーを抜くことはほとんどなく、抜かれるばかりだった
胃痛予防に1錠目のガスター10を飲んで
エイ・エイ・オーの掛け声とともにスタート
スタート時の服装は
上が半袖Tシャツとアームウォーマー
下がスパッツとランパン
シューズはソールのなくなりかけたゲルカヤノ21
靴下は防水通気靴下
夜間走行に備えてヘッドライト装着
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最初は距離合わせのため、椹野川(ふしのがわ)の河川敷3.5kmを往復する
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スタートから21.5km地点 往路鯖山たそがれ庵
目標タイム 標準20:30、ワースト20:52に対して20:08(22分の貯金)
※ 目標タイムは大会のコース案内冊子に記載されたタイム
   標準は休憩を入れて翌日16:30ごろにゴールする場合のタイム、
   ワーストは制限時間の18:00にゴールする場合のタイム
往路は混みあうそうだが、スタートが早かったので空いていた
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ここではうどんとおにぎりをいただいた
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萩往還ではエコロジーのためマイカップを持参する
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第1チェックポイント
スタートから29.3km地点 英雲荘(三田尻御茶屋跡)公園
目標タイム 標準21:39、ワースト22:04に対して21:06(33分の貯金)
バナナと薄皮アンパンのつぶあんと白あんを食べ、
コーラとアクエリアスを飲んだ

三田尻は江戸時代に長州藩士が江戸、上方に向かう時の玄関口
御茶屋は藩主が休んだり、泊まったりする施設
萩往還沿いには三田尻・山口・佐々並の3か所にあった

司馬遼太郎「世に棲む日々」より

三田尻のみなとは瀬戸内海にある。松陰はそこから上方まで船でゆく。
萩から三田尻までの道のりは五十キロで、途中みぞれのような雨がふりつづき、
道のわるさに難渋したが、去年、雪の奥羽をあるきまわった経験を思えば、
なんでもなかった。
ざっと十三時間でこの南下行程をおわり、夕闇が濃くなったころ、
雨のなかで潮のにおいを嗅いだ。
三田尻のまちである。
いまは防府市というこの港市は、戦国いらい毛利水軍の根拠地で、
松陰のこの当時も御船手(海軍)の役所や船を収蔵した船倉が水ぎわにびっしりと
建ちならび、藩の御船手役人もここに常駐している。
いわば長州藩の軍港であり、商港でもある。

防府までの往路はトップランナーと同じキロ5分30秒から6分30秒のペースで
気持ちよく走った
英雲荘での順位は20位ぐらい
山口までの復路は自重して予定通りのキロ6分30秒から7分30秒のペース

山口~防府の往復は夜の国道262号線沿いを走る
鯖山峠の坂道だけがアクセントの単調なコース
萩から三田尻までの萩往還道を辿るためには欠かせないが、走って面白い道ではない
萩往還は他のウルトラマラソンと違いエイドがほとんどない
約50kmの防府の往復の間にエイドは往きと帰りのたそがれ庵と英雲荘の3か所だけ
信号待ちのときに携帯しているアクエリアスを飲もうと思うが、
途中の信号はほとんどなく、あっても青信号で休めない

スタートから37.1km地点 復路鯖山たそがれ庵
目標タイム 標準22:37、ワースト23:06に対して22:09(28分の貯金)

第2チェックポイント
スタートから49.6km地点 山口市福祉センター
目標タイム 標準0:29、ワースト1:05に対して23:36(54分の貯金)
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福祉センターでは預けていた着替えと喫食ができる
上は半袖Tシャツの下に長袖のランニングジャージを着た
下も冬用のランニングジャージを用意していたが、暖かいのでスパッツのままにした
ヘッドライトの電池を交換し、
山での冷え込みの対策としてモンベルの超軽量レインジャケットバーサライト、
ゴアテックスのオーバーズボンと手袋3種(防水、防寒、ランニング)、
エイドがほとんどないのでお腹が空いた時の対策として
クリームパン、ドーナツとエネルギーバーをザックに入れる
(結局 どれも使わず、ザックが肩に食い込んで痛かった)

ここではおにぎりと味噌汁がいただける
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食欲がなくなってきたのでおにぎりはひとつだけ
2錠目のガスター10を飲む
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4キロほど車道を登って萩往還道の入口の天花畑(てんげはた)へ
目標タイム 標準1:24、ワースト2:01に対して0:40(44分の貯金)

ここからの山道は迷いやすいので一人では走らない予定だったが、
この時間帯のランナーは上りも下りも速くて付いていけない
結局夜間の殆どの区間を一人で走ることになった
幸い一度も迷わなかった
また暗い山道での転倒も心配したが、一度もこけなかった
通勤ランで使っている95ルーメンのヘッドライト(GENTOS HLX-449)では
照度が不十分だったので、レース前に230ルーメンのヘッドライト
(GENTOS HW-999H)を購入した
写真のように闇夜でもかなり明るく、照射範囲も広い
転倒せずに走れたのはラッキーだったが、このライトの効果も大きかった
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石畳の峠道を登りきる
スタートから56.8km地点 
板堂峠(いたどうとうげ、ばんどうとうげかと思ったら湯桶読みでした)
萩往還最高ポイント 545m
目標タイム 標準1:57、ワースト2:43に対して1:19(38分の貯金)
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この後は5kmほど県道62号線の下り坂と、
旧道を挟んで2kmほど国道262号線の下り坂を走る

スタート時点ではどこにも痛みがなかったのだが、
下り坂で右膝の外側の筋が痛み出した
好きな下り坂でスピードが出せない
レース前のトレイル練習では
ハムストリングス、前頭筋、足底筋がアラームを発信していたので、
ありさ中国気孔整体院でもみほぐしてもらったが、
右膝の外側の筋の疲労に気付かず、ノーケアだった

一人で走っているのでヘッドライトを消すと、
期待通り漆黒の闇の中に星座盤のような無数の星が現れる
まず夏の大3角形(デネブ、ベガ、アルタイル)が分かり、白鳥座とわし座が分かる
ひしゃく形をしているのは北斗七星ではなくヘラクレス座
暫くして目が慣れてくると靄のように見えるのは天の川
天の川は30年ぶりに見ました
いつまでも星を見てるわけにもいかないので走り出す

スタートから64.7km地点 佐々並エイド
目標タイム 標準3:08、ワースト4:02に対して2:13(55分の貯金)
バナナを食べ、コーラを飲み、アクエリアスを補給する
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千持峠、釿ノ切峠(ちょうのきりとうげ)、五文蔵峠を越えて一升谷へ
一升谷の9合目と8合目の間の私設エイド
萩焼の湯飲みでお茶を出してくれる
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一升谷は石畳とガレた路面の下りの急坂
着地の衝撃を膝ではなくハムストリングスと臀筋で吸収するように踵着地を心掛ける
膝の痛みもなく気持ちよく下れる

スタートから74.6km地点 明木(あきらぎ)エイド
目標タイム 標準4:47、ワースト5:46に対して3:46(59分の貯金)
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ここでは作りたての明木饅頭がいただける
素朴な味わいだが美味しい
柚、ヨモギ、黒糖の3種類を食べた
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ヘッドライト(HW-999H)が明るくて気に入っていたのだが、4時間で暗くなった
(スペックは実用点灯8時間)
予備電池に交換しようとしたがザックにいろいろ詰め過ぎて電池が見つからず
時間がもったいないので、通勤ラン用の95ルーメンのヘッドライト(HLX-449)に切り替える
予備電池はすぐに出せる場所に携帯すべき

明木を抜け、急勾配の悴坂(かせがざか)峠を超えると萩の町
空が明るくなり、ヘッドライトも不要になった

山陰本線 萩駅
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スタートから84.0km地点 山陰本線 玉江駅エイド
目標タイム 標準6:25、ワースト7:29に対して5:14(1時間11分の貯金)
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始発前の駅舎をエイドステーションに使用している
ここからは2日間徹夜のAコース250kmのランナーと合流して走る
このエイドは250kmのランナー用で6:00には閉まるが早く着いたので間に合った
夏ミカンをいただく

仮眠中の250kmランナー
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菊ヶ浜からみた指月山(しづきやま) 
この山のふもとに萩城があった
関ヶ原の戦いの西軍の総大将だった毛利輝元が周防・長門の2ヶ国に減封されて築いた
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夜明け前の菊ヶ浜
平坦路でも右膝が痛みペースが上がらなくなったので1錠目のロキソニンを飲む
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これから向かう笠山、虎ヶ崎を望む
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菊ヶ浜のパノラマ
この風景を見ながら、吉田寅次郎、高杉晋作、桂小五郎が成長した
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第3チェックポイント
スタートから87.0km地点 浜崎緑地公園のトイレ
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イカ釣り漁船と日の出
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萩焼の登り窯
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笠山から萩の町と指月山を望む
今日は良い天気
カレーライスをおいしく食べれるように3錠目のガスター10を服用
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第4チェックポイント
スタートから95.9km地点 虎ヶ崎・つばきの館
目標タイム 標準8:31、ワースト9:40に対して7:13(1時間18分の貯金)
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ここのエイドではカレーライスがいただける
評判どうりスパイシーで美味しかった
大盛にもできるので迷ったが、まだ44kmあるので自重して普通盛りにした
テーブルでご一緒した250kmランナーの高槻のHさんは70歳!
今まで9回250kmのAコースに出て7勝2敗
このペースなら今年は8勝目とのこと
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自然探勝路
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明神池
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カレーライスを食べて頭にモヤがかかった
これは徹夜明けの眠気
眠気防止薬Cafecool200を飲む
一気にモヤが晴れ、最後まで眠気に襲われなかった

東光寺山門
毛利氏廟所のある黄檗宗のお寺
この辺りには松下村塾や玉木文之進の旧宅、松陰神社などがあるが
すぐそばを通るだけで残念ながら訪れることができない
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第5チェックポイント
スタートから104.2km地点 金照苑
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第6チェックポイント
スタートから105.1km地点 陶芸の村公園
目標タイム 標準10:13、ワースト11:27に対して8:57(1時間16分の貯金)
ここからは元気の良いCコース70kmのランナーも合流して走る
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ここは2回目の着替えポイント
長袖のジャージとスパッツを脱いで半袖Tシャツとランパンの夏姿にかえる
靴はトレラン用のモントレイル バハダに替える予定だったが、
雨上がりの山道が泥道になっているのと、膝のショックを和らげるため、
ここまで履いてきたゲルカヤノ21のままにした
アミノバイタルゼリーを2本飲む
ヘッドライト2つとレインジャケット、オーバーズボンもゴール行の荷物に入れて身軽になる
やっと肩の痛みから解放された

陶芸の村公園から萩の町を望む
70歳の250kmランナーのHさんに再会
痛くない、痛くないと念じながら走っておられた
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Cコース70kmを走るランニング仲間のEさん、Hさん、Kさん、Sさんと再会
みんな元気そう
Eさんにとっていただいた写真
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スタートから110.4km地点 涙松の跡
実家で蟄居し、松下村塾を開いていた吉田松陰が安政の大獄で江戸に召喚されたとき
「かえらじと思いさだめし旅なれば、一入(ひとしほ)ぬるる涙松かな」と詠んだ
ここで萩と別れ、旧道の往還道に入る
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悴坂(かせがざか)峠の急勾配
登り
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下り
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明木川沿いのランニング
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明木
夜明け前とは一変してにぎやかな街道の宿場町
萩往還工芸まつり 技・明木展開催中
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スタートから115.4km地点 明木(あきらぎ)エイド
目標タイム 標準12:06、ワースト13:25に対して10:53(1時間13分の貯金)
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明木を出ると昨夜気持ちよく走り下りた一升谷の登り
気持ちは早歩きだがペースは遅い
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三合目
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司馬遼太郎の「世に棲む日々」ではこの峠道で
高杉晋作が死地を切り抜けたことになっているが設定に無理があるように思われる
こんな道を 夜遊びの町人が通らないだろう

晋作は、山口をめざした。
途中、峠が多く、山路がつづく。
一升谷という難所にさしかかると闇のなかに谷風の吹きあれるさまが物凄かった、
と晋作はあとで語っている。
この一升谷で、山口から萩へめざす佐幕派の壮士団に出遭っている。
かれらは、上士からえらばれた選鋒隊の連中で、クーデターの軍事力になっていた。
それが萩における反対派逮捕のために山口から急行していたのである。
道はせまい。晋作は避けもせずにかれらとすれちがった。十五、六人いた。
すれちがってからその一行がふとあやしみ、
「いまの奴、こんな夜ふけに瓢箪をぶらさげてどこへゆくのだろう」
と、数人が立ちどまった。
その声を、晋作は背中できいてゆるゆると歩いている。
「夜遊びの町人だろう」
と、たれかがいった。みなそれに納得して駈け去ったという。
「ばかなやつだ」
とあとで晋作はひとに語った。かれはこのあと山口へ出て井上聞多を見舞い、
さらに潜行して三田尻(現・防府市)港をめざした。

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昼の萩焼の私設エイド
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石畳の登り
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十合目 五文蔵峠
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一升谷を抜けると国道262号線
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夜は孤独なランニングだったが
昼は多くのAコース、Cコースのランナーと声を掛け合って走る
私設エイドもありがたい
ここではビールや焼酎が並び、なんでもどうぞと言ってもらったが、
パインアイスをいただいた
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タイガーマスクエイド
カルピスソーダをいただいた
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スタートから121.1km地点 釿ノ切峠
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旧道
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落合の石橋
江戸時代に作られた石造の刎橋(はねばし)
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千持峠
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スタートから125.3km地点 佐々並エイド
目標タイム 標準13:48、ワースト15:13に対して12:51(57分の貯金)
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江戸時代から続く名物の佐々並豆腐をいただく
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江戸時代の宿場の面影を残す佐々並の街並み
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高杉晋作のクーデターが成功し、藩政府を佐々並で会見した
司馬遼太郎 「世に棲む日々」より

もっとも清末藩主毛利讃岐守は、約束より数日遅れて、
山口北方二十キロの佐々並という山間の村までやってきた。
ここに諸隊の最前線があった。
わしが出ることはあるまい。
と、晋作は山口を離れなかった。
出れば、いかに支藩の藩主とはいえ晋作は武士階級の礼をとって
平伏せねばならないであろう。
とすれば、せっかく武士軍を破って意気の騰っている諸隊の兵士を失望させるかもしれず、
場合によっては晋作に裏切られたような、それに近い失望の思いをもつかもしれない。
もっとも清末藩主毛利讃岐守の諸隊に対する接し方も妙なものであった。
讃岐守は諸隊を刺戟せぬよう、わざと平装でやってきた。
それも、諸隊の陣営に入るのではなく、諸隊と三百メートルも離れた山上に床几をすえ、
腰をおろしたのである。諸隊の陣営へ行ったのは、使者でさえなかった。
生命の危険を感じたのであろう。中間が文書を持って、諸隊にわたした。
その文書は休戦の勧告であった。むろん、藩政府軍も休戦する。
休戦の上、双方撤兵する。藩政府軍は萩へ、諸隊は山口へ、というぐあいである。
これに対し、諸隊の態度は強硬であった。休戦には応ずる、ただし七日間にかぎる。
撤兵については応じない。
すべて、山口にいる晋作が指示した。
敗者である藩の腰は、当然弱かった。
結局、この日の翌々日、藩政府軍は前線からいっせいに撤退し、萩にもどった。
それにひきかえ諸隊は萩のまわりを囲んだままであった。


御客屋跡
晋作の諸隊が反政府軍と会見したのはここだったかもしれない
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再び 国道262号の登り
2錠目のロキソニンを飲む
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おばあちゃんのヨモギ餅エイド
今年はヨモギ餅はなかったが、お茶をいただいた
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板堂峠登り口
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板堂峠に帰ってきました
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板堂峠からの下り
友人のHさんからゴールにいるというメールをいただいたので急いで降りる
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天花畑
スタートから136.0km地点 ここで旧道は終了
目標タイム 標準15:51、ワースト17:21に対して14:55(56分の貯金)
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ゴール 香山公園(こうざんこうえん) 
スタートから139.6km (140kmではなかった!)
目標タイム 標準16:27、ワースト17:59に対して15:18(1時間9分の貯金)
ラスト4kmのアスファルトの下り道はキロ5分45秒で気持ちよく走った
たくさんの人にハイタッチをしてもらいながら満足のゴールw
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エプソンのGPS SF-710で計測したペースと高度
GPSのスペックでは稼働時間は30時間だが、電池が劣化したのか17時間15分、
124.7kmで電源が落ちてしまった
これでも100kmウルトラマラソンなら十分だが
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瀬戸内と日本海を往復する楽しい冒険でした
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by totsutaki3 | 2016-05-06 18:37 | ランニング

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
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