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自省録2

2018/1/23 第四間氷期 安部公房

【走った距離】  8.76km
【今月の累積距離】  312.41km
【天気】曇り 
【気温】 最高 9℃、最低 4℃
【コース】自宅~会社
【コメント】
「第四間氷期」 (1959年) 安部公房35歳のときの作品。

 予言機械という未来を予測するコンピューターを開発した研究者が
 自分自身の未来の予言結果(第二次予言値)に裁かれ、殺される話と
 地球の水位が上昇して陸地がなくなり、水棲人間となって海中で生活をする話が
 組み合わされている。


 独創性とスケールと細部のリアリティ
 SF作品としても卓越
 小松左京が作家としてデビューする前の作品だが
 おそらく日本のSF作家のどの作品よりも独創性、哲学、思想において優れる
 安部公房の他の作品と同様に日常に潜む深淵を、特異な状況を使ってあぶりだす。

「未来は、それが未来だということで、すでに本来的に残酷なのである。
 その残酷さの責任は、未来にあるのではなく、
 むしろ断絶を肯んじようとしない現在の側にあるのだろう」


 安部公房が若死にせず今でも生きていたら
 現代の地球温暖化やAIをどのように作品化しただろうか?

2018/1/23 第四間氷期 安部公房_b0362900_22065682.jpg





by totsutaki3 | 2018-01-23 22:08 | 読書

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by totsutaki3

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