自省録2

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2017/10/31 ポール・オースター一気読み

【走った距離】  8.72km
【今月の累積距離】  370.99km
【ペース】 平均 6'30"/km、 最高 5'55"/km
【天気】 晴れ
【気温】 最高 18℃、最低 10℃
【体重】  65.4kg
【コース】自宅~会社
【コメント】
ポール・オースターはニュージャージーで生まれ育ち、
コロンビア大学で学び、ブルックリンに住む
1947年生まれのニューヨーカーの詩人、小説家。

1982年から2017年まで、つまり35歳の頃から
現在の70歳までの35年間に18作の長編小説を書いている。

1. 孤独の発明 (The Invention of Solitude 1982)


ニューヨーク三部作
2. ガラスの街 (City of Glass 1985)
3. 幽霊たち (Ghosts 1986)
4. 鍵のかかった部屋 (The Locked Room 1986)


5. 最後の物たちの国で (In The Country of Last Things 1987)
6. ムーン・パレス (Moon Palace 1989)
7. 偶然の音楽 (The Music of Chance 1990)
8. リヴァイアサン (Leviathan 1992)
9. ミスター・ヴァーティゴ (Mr. Vertigo 1994) 
10. ティンブクトゥ (Timbuktu 1999)


部屋にこもった老人の話五部作
11. 幻影の書 (The Book of Illusions 2002)
12. オラクル・ナイト(The Oracle Night 2003) 
13. ブルックリン・フォリーズ(The Brooklyn Follies 2005) 
14. 写字室の旅 (Travels in the Scriptorium 2007)
15. 闇の中の男 (Man in the Dark 2008)  


16. Invisible 2009
17. Sunset Park 2010
18. 4 3 2 1 2017


柴田元幸によって翻訳されている15作を一気に読んだ。
prolific(多作)ではあるがどれも完成度が高く、
作風や設定が全作品異なるのがオースターの作品の特長。
例えば『ミスター・ヴァーティゴ』は空を飛べる少年の話であり、
『ティンブクトゥ』の主人公は犬である。

オースターの小説のもう一つの特徴は物語内物語を多用していることである。
これは異質な素材を組み合わせたコラージュのような効果を生んでいる。

オースターも村上春樹やカズオ・イシグロと同じようにカフカの影響を受けているが、
村上のように世界の片隅に潜むの闇を描くことはなく、
イシグロのように自己と世界の間の深淵を暴くこともなく、
自己省察(私とは何か)というテーマを一貫して追求する。
『ムーンパレス』まで初期の作品では
青年が、過去の人物の人生を辿ることによって、
自己喪失していた自分自身を発見するモティーフが多かったが、
『幻影の書』以降の作品は老人が自分の過去と折り合いをつけるパターンに
代わっている。
しかし自己省察のテーマは変わらない。

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by totsutaki3 | 2017-10-31 21:36 | 読書 | Comments(0)

2017/10/29 『闇の中の男』

【走った距離】  20.7km
【今月の累積距離】  353.53km
【ペース】 平均 6'23"/km、 最高 5'46"/km
【天気】 雨
【気温】 最高 18℃、最低 17℃
【体重】  63.6kg
【コース】自宅~豊里大橋
【コメント】
『闇の中の男』 "Man in the Dark"
 2008年に発刊されたポール・オースターの小説第14作。

 2001年の同時多発テロによるワールドトレードセンターの爆破と
 それに続くブッシュ政権にたいする憤りが根底にある。

 妻と死別し、交通事故で片足を失った老齢の文芸評論家が
 娘とその娘、つまり孫娘と暮らしている。
 孫娘には以前パートナーがいたが、
 イラク戦争中のイラクに行き、
 テロリストによって処刑された。
 不眠症の文芸評論家は闇の中で残酷な物語を考える。
 これが本作の物語中物語。


  手品師が目を覚ますと別の世界のアメリカにいた。
  ニューヨーク州、カリフォルニア州などのいくつかの州が独立し、
  元のアメリカ合衆国との間で内戦状態にある。
  中東の国のように街は破壊され、生き残った市民も飢えに怯える。
  この世界は文芸評論家が頭の中で考えた世界であり、
  この文芸評論家を暗殺すれば内戦は終結する。
  そこで文芸評論家を暗殺するために手品師が元の世界から召喚された。
  手品師は元の世界に送り返されるが、殺人などはできず、
  文芸評論家に物語を作るのをやめるように説得することにきめる。
  しかし元の世界でも内戦が起り、
  手品師は頭を撃ち抜かれて死んでしまう。


 作品中の人物が作家と干渉するという点で
 オースターの前作『写字室の旅』と類似している。

 映画学校の学生である孫娘との
 『自転車泥棒』『大いなる幻影』『大樹のうた』『東京物語』
 についての洞察がすばらしい。

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by totsutaki3 | 2017-10-29 19:26 | 読書 | Comments(0)

2017/10/28 ブレードランナー 2049

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【走った距離】  21.74km
【今月の累積距離】  332.83km
【ペース】 平均 6'29"/km、 最高 5'21"/km
【天気】 雨
【気温】 最高 19℃、最低 17℃
【体重】  64.0kg
【コース】自宅~豊里大橋
【コメント】
 『ブレードランナー 2049』(Blade Runner 2049)2017年のアメリカのSF映画
 監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
 主演 ライアン・ゴズリング
 製作総指揮 リドリー・スコット

 映画史に残る名作リドリー・スコット 監督の『ブレードランナー』の続編

 『ブレードランナー(2019)』と『ブレードランナー 2049』の間の
 30年間を埋めるため3作の短編:
  『ブレードランナーブラックアウト2022』
  『2036: Nexus Dawn』
  『 2048: Nowhere to Run』
 が作られた。
 この結果、2022年にレプリカントを作っていた『タイレル』社が無くなり、
 データベースも消去されたこと、2036年に『ウォレス』社が新型レプリカントを
 発売し、新型は人間に従順で寿命も長いことが分かる。
 
 肝心の『ブレードランナー 2049』だが、
 画像は美しいが中身のない、典型的な続編映画。
 ソニーピクチャーズとディズニーは原作を台無しにするのが得意である。
 ディズニーの『STAR WARS』新シリーズが悪くなく、
 スピンオフ作品も秀逸だったので、
 『ブレードランナー 2049』にも期待をしたのだが、
 ソニーピクチャーズにも期待をしたが、こちらは期待外れ。

 脚本がよくない。
 オリジナルは絶対的に強いレプリカント(アンドロイド)との
 勝てる見込みのない戦いに挑む人間のブレードランナーの悲壮と
 4年しか寿命のないレプリカントの悲哀が描かれていた。
 今回の続編はレプリカント同士の戦いのため悲壮感も悲哀もないただの殴り合い。

 30年前に消息を絶ったハリソン・フォード演じるリック・デッカードを
 追い求めるという、オリジナルのファンにしか受けないストーリー。
 レプリカントが子供を産むという強引な設定。


 映像は35年たって美しくなったが、
 オリジナルの霧と雨と黄昏と夜の世界、
 ブラインド越しの照明やサーチライトを用いたライティング
 のような個性がなくなり、普通の映画の映像になった 
 
 日本趣味は健在。
 オリジナルは日本人も驚くディープな日本趣味だったが、
 2049年のロサンゼルスも日本語が氾濫(「生原酒」もあった)。
 ただし無理やり日本語をとってつけたような印象で、
 オリジナルの文明のカオスのような街のイメージ形成には至らず。
 ソニーのロゴもやたらと出てきて目障り。
 ただし最近のハリウッド映画のような中国趣味もなかった。
 
 キャストは良かった。
 主役のレプリカントのブレードランナーを演じるライアン・ゴズリング 
 ホログラフAIのジョイ- アナ・デ・アルマス 
 敵役のシルヴィア・フークス 
 とくに敵役のラブを演じたシルヴィア・フークスが良かった。 
 オリジナルの敵役のロイ・バッティを演じたルトガー・ハウアーはオランダの俳優だったが、
 シルヴィアもオランダの俳優。 
 オリジナルのレイチェル役のショーン・ヤング が今回も若い頃の姿で出演。
 これは『STAR WARS Rogue One』の
 ターキン総督役の故ピーター・カッシングや
 レイヤ姫役のキャリー・フィシャーのCGと同じテクニックだろう。
 オリジナルは2019年が舞台なのに 照明は蛍光灯、テレビはブラウン管、
 スマホもなかったが、
 『ブレードランナー2049』では、これらは現代または近未来に変わっていた。
 スピナー(空飛ぶ車)のヘッドライトはLED、ディスプレイはフラットパネル、
  電話はホログラフになっていた。

   

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by totsutaki3 | 2017-10-28 20:47 | 映画 | Comments(0)

2017/10/26 DVD わたしを離さないで

【走った距離】  8.75km
【今月の累積距離】  302.36km
【ペース】 平均 6'18"/km、 最高 5'38"/km
【天気】 快晴【気温】 最高 23℃、最低 13℃
【体重】  65.0kg
【コース】自宅~会社
【コメント】
『わたしを離さないで』(Never Let Me Go)
 2010年のイギリス映画。
 脚本 アレックス・ガーランド
 製作総指揮 アレックス・ガーランド カズオ・イシグロ
 出演者 キャリー・マリガン
     アンドリュー・ガーフィールド
     キーラ・ナイトレイ

 脚本と製作総指揮のアレックス・ガーランドは先日観たDVD『エクス・マキナ』の監督
 今年のノーベル文学賞受賞者のカズオ・イシグロの原作に忠実な脚本
 原作のイメージに近い透明感のある映像
 キャストも原作のイメージ通り
 イギリスの風景が美しい
 校長先生役のシャーロット・ランプリングが健在なのがうれしい

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by totsutaki3 | 2017-10-26 21:23 | 映画 | Comments(0)

2017/10/25 DVD イン・ザ・カット

【走った距離】  8.71km
【今月の累積距離】  293.61km
【ペース】 平均 6'48"/km、 最高 6'17"/km
【天気】 晴れ
【気温】 最高 20℃、最低 14℃
【体重】  65.8kg
【コース】自宅~会社
【コメント】
『イン・ザ・カット』 In the Cut
 2003年のアメリカ映画
 監督は『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン
 製作はニコール・キッドマン。この作品がキッドマンの初プロデュース作品
 主演も最初はキッドマンの予定だったが、トム・クルーズと離婚した直後だったので
 子供のケアをしないといけないため、メグ・ライアンが主演
 原作・脚本も女性(スザンナ・ムーア)
 女性プロデューサー、女性監督、女性原作、脚本による、
 ロウアー・マンハッタンを舞台にした猟奇殺人スリラー
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by totsutaki3 | 2017-10-25 20:41 | 映画 | Comments(0)

2017/10/24 DVD エクス・マキナ

【走った距離】  8.67km
【今月の累積距離】  284.90km
【ペース】 平均 6'23"/km、 最高 5'18"/km
【天気】 くもり
【気温】 最高 18℃、最低 13℃
【コース】自宅~会社
【コメント】

『エクス・マキナ』(Ex Machina)
 2015年のイギリスのSFスリラー映画
 監督・脚本 アレックス・ガーランド
 アカデミー賞視覚効果賞受賞

 Googleのような検索エンジン会社の社長が開発したAI(人口知能)ロボットが
 社長を殺害して研究開発施設から逃げ出す。
 半透明のボディを持つAIロボットAvaの映像が美しいが、ストーリーも不気味。
 2001年宇宙の旅のようにコンピュータが悩み暴走するのではなく、
 冷静に人間をトラップに掛けて、計画を遂行するところが、
 昨今のプロ棋士を破る将棋や囲碁ソフトと重なる。
 マーク・ザッカーバーグやジェフ・ベゾスあたりなら、 
 すでにAvaのようなAIを作っているのではないかという気もする。 

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by totsutaki3 | 2017-10-24 21:36 | 映画 | Comments(0)

2017/10/23 台風21号通過後の淀川

【走った距離】  0km
【今月の累積距離】  276.23km
【天気】 雨のち晴れ
【気温】 最高 19℃、最低 15℃
【コメント】
 台風21号通過後の淀川を鳥飼大橋を通過するモノレールから眺める
 今回はトイレを堤防上に避難している
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こちらは朝の桂川
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by totsutaki3 | 2017-10-23 21:48 | Comments(0)

2017/10/22 『写字室の旅』

【走った距離】  0km【今月の累積距離】  276.23km
【天気】 雨
【気温】 最高 17℃、最低 16℃
【コメント】

『写字室の旅』 ”Travels in the Scriptorium"
ポール・オースターの小説第13作。


写字室とは印刷技術のなかった中世ヨーロッパの修道院で
本を筆写するために使われた部屋


ベッドと机しかない部屋に閉じ込められた記憶をなくした老人の1日を追う
実はこの老人はポール・オースター自身で、
オースターの小説の登場人物が老人の部屋を訪れる
机の上にはオースターの小説の登場人物のポートレート写真と
2作の小説の原稿が置いてある
1作目は先日読んだ『オラクル・ナイト』の作中作『骨の帝国』、
もう1作はこの『写字室の旅』そのもの

無機質な部屋に過去の作品をコラージュした
シュルレアリスムの絵画のような異色作

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by totsutaki3 | 2017-10-22 19:23 | 読書 | Comments(0)

2017/10/21 Cafe & Bar 30cm

【走った距離】  28.57km
【今月の累積距離】  276.23km
【ペース】 平均 6'15"/km、 最高 5'32"/km
【天気】 雨
【気温】 最高 18℃、最低 17℃
【体重】  64.0kg
【コース】自宅~毛馬
【コメント】
 先週のBBQのフォローアップ

 サタン(ベルギービール)
 名前はいかついが、味はやさしい
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 さんまのくるくる焼き
 本当はBBQで出す予定だったが、食べきれないので解凍しなかった
 さんまの肝を味噌と醤油で合わせたソースが美味しい
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 ローストポーク 
 マスターの差し入れ
 これも準備したのにBBQで出せなかった一品
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 白ワイン
 これのもマスターの差し入れ
 BBQで開けたワイン
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 フハールデン
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by totsutaki3 | 2017-10-21 23:08 | | Comments(0)

2017/10/20 Cafe & Bar 30cm BBQ コラージュ

【走った距離】  8.61km
【今月の累積距離】  247.66km
【ペース】 平均 6'07"/km、 最高 5'31"/km
【天気】 雨
【気温】 最高 19℃、最低 16℃
【体重】  65.0kg
【コース】自宅~会社
【コメント】
 先日の30cmのパーティの料理とビールをコラージュにしました
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by totsutaki3 | 2017-10-20 22:06 | 料理 | Comments(0)

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
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